2011年12月19日

シューベルト作品の自筆譜

とある本に紹介されていたのだが、フランツ・シューベルトの自筆譜のや書簡を閲覧出来るサイトがある。
ピアノソナタ D958 を見てみたところ、第1楽章が提示部までしかなかった。全部をタダで見られるわけではないのかもしれない。「購入」出来るみたいだが、そうすると全部入りのコピーが送られてくるのだろうか? というのが気になった。
ファーガソンがシューベルトの記譜や演奏法について述べたもの(今でも全音版の「シューベルトピアノソナタ全集」で読むことが出来る)を読んでいたので、いずれ見ることが出来たら良いなと思っていたのだ。

Schubert Manuskripte
http://www.schubert-online.at/

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2011年12月18日

ヴァーツラフ・ハヴェル元大統領逝去

本日、逝去とのこと。
もう少し生きても良かったかな、という御年齢。

チェコスロヴァキアが無血で民主化した1989年末のビロード革命の中心人物だった。
チェコスロヴァキアの場合、同じ東側諸国でも、ルーマニアでチャウシェスク大統領(当時)が公開処刑になり、騒ぎを収めるための非常措置とはいえ処刑後の遺骸の映像までが全世界に配信された殺伐さとは対照的だった。
二十余年も前のことで、あまり具体的なことをはっきり思い出せないのだが、ビロード革命を伝えるニュースの中で、大統領となったハヴェル氏の姿を、他の東側諸国の民主化革命とは違った、特別な印象を抱いて観ていたような記憶がある。

ビロード革命のあと、最初の「プラハの春」音楽祭のオープニングで演奏される《我が祖国》はラファエル・クベリークが振ったのだが、既に引退していたクベリークを招くために尽力したのは、ノイマンとハヴェルだったとか。
このクベリークの話は、その演奏を収めたCDの解説に書かれていたことだが、何とも心憎い演出ではないか、と思う。
民主化後最初の「プラハの春」音楽祭で、この音楽祭を象徴する《我が祖国》を、共産主義化に反対して亡命した祖国の巨匠に指揮棒を振らせる。これだけでもう、「チェコスロヴァキアの共産主義体制は終わったのだ!」と雄弁に物語ることになるのだから。

多分、この後少しすると、関連書籍なども出版されるだろう。良さそうなものが見つかったら読んでみよう。



http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20111219k0000m030062000c.html
チェコスロバキア:ハベル元大統領死去 「ビロード革命」

 【ウィーン樋口直樹】旧チェコスロバキアの共産政権を非暴力で倒した「ビロード革命」(89年)を率いて民主化後の初代大統領となり、スロバキアの分離独立後はチェコ大統領を2期10年務めたバツラフ・ハベル氏が18日、チェコ北部の週末用の別邸で死去した。75歳だった。死因は明らかにされていないが、96年に肺がんの手術を受け、右肺の半分を摘出していた。チェコのメディアが伝えた。

 36年10月、首都プラハの名家に生まれ、軍への招集期間を挟んで劇団活動や演劇批評に打ち込む青春時代を送ったが、改革運動「プラハの春」(68年)を鎮圧した旧ソ連軍を中心とするワルシャワ条約機構軍による侵攻後、反体制派運動へ身を投じるようになった。

 「プラハの春」が軍靴に踏みにじられ、演劇活動から閉め出されたハベル氏は77年、独裁的なフサーク体制の人権抑圧に対する抗議をしたためた「憲章77」の発起人となる。その後、何度も逮捕や投獄を繰り返したが、当局の圧力にもかかわらず「憲章77」の賛同者は増え続け、12年後の共産政権打倒につながった。

 89年12月、流血を伴うことなく、ビロードのようになめらかに進んだ民主化革命は「ビロード革命」と呼ばれた。その立役者がハベル氏だった。

 89年に大統領に選ばれ、就任後も民主主義と人権重視を訴えて東欧革命をけん引した。93年にスロバキアが分離独立後、チェコの大統領に選ばれ、03年に政界を引退した。

毎日新聞 2011年12月18日 21時09分(最終更新 12月18日 22時07分)



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2011年12月03日

スメタナコード

まったく、今更だが、こんなものがあったとは。是非聴いてみたかった。

FM797京都三条ラジオカフェ関連情報:2006年12月29日
 「年末クラシック特番「スメタナコードの謎を解く」


2010年04月30日の記事でも触れたことがあるが、スメタナはピアノ連弾版に編曲するにあたって、あえて自らの管弦楽版の一部を無視した編曲を行った。
恐らくスメタナは、管弦楽とピアノ音楽を明確に別物と割り切り、編成が違う以上、効果的に表現するためには敢えて別の表現を取るべきだと考えたからこそ、あのような編曲を行ったのではないだろうか。

そこら辺も含め、どのように紹介されたのだろうか。
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2011年11月12日

「フランツ・コンヴィチニーの芸術」Box Set

http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=109065
を買った。
一緒に注文したレアな品物の入荷が遅れまくったせいで、ずいぶん待たされたが。

生まれて初めて、曲名や指揮者を意識して聴いたのが、コンヴィチニーがライプツィヒ・ゲヴァントハウス・オーケストラを振った、ベートーヴェンの田園交響曲のLPだった。
小学校に上がるか上がらないかの頃、父に「これとこれは自分で勝手に聴いていいからな。」と示されたLPが、これと、ショスタコーヴィチの革命、田中希代子のピアノとあと何だったかであった。
イ・ムジチのヴィヴァルディと、ポール・モーリアとその他は、まだガキに傷だらけの鑑賞不能状態にされたくなかったらしく、このとき、使用禁止令が出た。

ベートーヴェンの田園は、何度も聴いた。
革命でタコアレルギーに罹患し(高校の頃に多少治癒)、田中希代子でピアノが大嫌いになった。
#これは多分、田中希代子のせいではなく、曲のせい。

パソ通をやっていた頃に、初めて聴いた演奏が自分のデフォルトになってしまう、いわゆる「刷り込み」ということについてよく話題になった。コンヴィチニーの田園は、私にとってはまさに「刷り込み」の演奏だったように思う。

使用許可の下りた田園と革命のLPは、コロムビアから当時出ていた、「ダイアモンド1000シリーズ」というものだった。当時にしては廉価かつ良いものを標榜していたシリーズだったらしい・・・
http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/renka_lp/diamond1000_album.htm
http://columbia.jp/LP/column/column_13.html

田園交響曲のジャケットは、チロル村の教会の付近の風景写真で、きれいだなぁと思ったものだった。(何故か上記リンク先とはジャケ写が違う)

・・・などと、30余年前のことを思い出しつつ、少しずつ聴き始めた。
最初に聴いたベートーヴェンの田園は・・・第一楽章冒頭の印象が30年前とは若干違っていたが、心地よく聴けた。
7番や8番も好きな曲なので楽しみなのだが、今はシューマンの第3交響曲《ライン》を聴いている。
やはり、最近の演奏(そう沢山聴いているわけではないが)と比べて、ノリが重い感じがするが、それがまた一つ演奏の醸し出す「味」になっているような気がする。
数年前にこの曲を初めて聴いたときに、終楽章の一部がマーラーの《巨人》交響曲の終楽章に似ている気がするとマーラー好きの知人に話したところ、後半1/3はそっくりなのだという話であった。

このBox Set、シューマンの交響曲も全曲が収められている他、序曲なども入っている。シューマンのオーケストレーションにも関心があるのだが、意外に耳にする機会はないから、これはちょっと嬉しい。
じっくり聴いてみようと思う。
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2011年11月08日

アンサンブル・アム 秋のコンサート in 神愛教会

演奏会の案内を頂きましたので、転載します。

アンサンブル・アム 秋のコンサート in 神愛教会
名曲玉手箱 Vol.6 心に残る日本の歌、世界の音楽をお楽しみください
日時:2011年11月20日(日) 開演14:00(開場13:30)
会場:神愛教会
   東京都荒川区東日暮里5-18-8
   http://www.nskk.org/tokyo/church/shin-ai/
曲目:
 ・テレマン:ソナタ ニ長調
 ・ドヴォジャーク:モラヴィア二重唱より
 ・ピアソラ:オブリヴィオン
 ・バッハ:G線上のアリア
 ・イタリアのホームソング
 ・東北地方の民謡より
 ・ふるさとの四季
 他

出演:アンサンブル・アム
   沢由紀子(Pf.)、鈴木真紀子(Fl.)、生方真里(Vn.)

問い合わせ:http://homepage3.nifty.com/yukiko_sawa/index.html
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2011年10月26日

スメタナ:《祝典交響曲》第3楽章

以前、この作品のピアノ4台16手版の録音について触れたことがあったのではないかと思う。
原曲よりも優れているのではと思ってしまうような演奏であった。尤もこの楽章に関してはスメタナ自身の編曲によるものなので、そういうものかもしれないが。

ところで最近、この楽章のピアノソロ版の楽譜を見つけたので、入手してみた。
1935年に、 Fr. A. Urbánek社から刊行されたもので、編曲は残念ながらスメタナ自身ではなく、Fibich の楽譜の校訂などを手がけている、Karel Šolc であった。

1頁目だけ、取り敢えず音にしてみたが、4台16手版のCDで聴いたのとは、流石に随分と雰囲気が違っていた。
音の厚さは当然として、それとは別に、CDを聴いて聴いていたのとは雰囲気が違っている部分が幾つかあった。
これはやはり・・・大きな編成の方が面白く聴けそうだ、と言わざるを得ない気がしてきた。
なんというか、ピアノ弾きが一人で出せる程度では、音が足りない、そんな感じがするからというのもある。
Trioは流石に雰囲気があって面白いが、やはり厚い音の出せる編成が、この曲には合っているように思う。
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2011年09月14日

ドメイン移管

初めて、ドメイン移管作業というものをした。

今、自分が取得・管理しているドメインは3つある。そのうち2つは今のレンタル鯖業者で取得した。しかし、初めて取得したドメインであり、メインのサイトのドメインとして使用している
 fibich.info
は、onamae.com で2004年11月に取得したものだった。
このドメインの維持に毎年3400円ちょっとを支払っているのだが、その一方でonamae.com は、ここ2,3年ほど、新規顧客には同じサービスを920円だかで提供している。その一方で、従来の顧客には従来の価格(3,400ちょっと)の更新料を毎年取っている。
いくら何でも不公平なので、去年、そのことについてメールで抗議したことがあった。
もし、920円で提供するのが金額的に妥当であるなら、こちらにも同額でサービスを提供出来るはずだし、もしそうでないなら、我々旧来の顧客が支払っている割高の料金を新規顧客が割安に利用出来る為の穴埋めに使われているわけで、いずれにせよ現状のままというのは承服し難い。同額にして欲しいと。
そうでなくとも普通、割安にするサービスは、永年の付き合いのある顧客にこそすれ、新規顧客を旧来の顧客より優遇するというのは、常識として違うんじゃないの?というのもある。
そのように去年抗議したのだが、「その件については検討中です」との回答しか得られなかった。以来1年、何の音沙汰もない。
この対応にはかなり頭に来ていた。
まぁ、これ以上かかずらっていてもいろいろ無駄なばかりなので、今年のドメイン更新を目前に控えて、このドメインの管理を、onamae.com から、サーバを借りているサーバ業者に移管する手続きを取った。これだけでも、ドメイン登録料は従来の約半額ぐらいは節約になる。

以前、知人が管理を担当しているチェコ音楽関係の団体のウェブサイトが、サーバ業者の倒産により、ドメインまでが一旦無効になったり、そのドメインを回収したりで結構大変な目に遭ったことがあった。それを思うと、ドメインとサーバの業者が別々になっているのは悪くないと思っていたのだが、この際、やむを得ない。
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2011年09月13日

ヴィーチェスラフ・ノヴァークの室内楽

Vítězslav Novak
String Wuartet in D Major, Op.35
Piano Quintet in A Minor, Op.12

http://www.hmv.co.jp/product/detail/781514

どういうわけかジャケットの写真に惹かれてしまい、珍しくジャケ買いしたCDだったが、なかなかに良かった。

弦楽四重奏曲 Op.35 は、珍しい(?)2楽章構成の作品だが、演奏時間は30分ほど。
その2つの楽章がフーガとファンタジアであるのも変わっている。
第1楽章の、何とも言えない寂寥感と沈鬱さは、ノヴァークらしさの一端がよく顕れている。

ピアノ五重奏曲 Op.12 は、幻想的な夜の静寂を思わせるような、ヴァイオリンの高音とピアノの音の断片で開始される。
第2楽章は「15世紀のチェコのラヴソング」と記されているが、ラドスラフ・クヴァピルがピアノを弾いている別のCDには特にそのようなことは書かれていなかった。曲は変奏曲で書かれている。
締めくくる第3楽章は、ノヴァークが収集して歩いたスロヴァキアの民俗音楽を思わせるリズミカルな旋律と厳粛さとが同居する、不思議な音空間。


6年前に、同じ曲(版元が違うが、同じ音源ではないだろうか)を聴いた人がいるようで、こちらの感想も興味深い。
http://blog.livedoor.jp/ippusai/archives/50047884.html

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2011年09月07日

室内楽コンサート(Breath Of God)

嘗ておつきあいのあった、とあるアマチュアクラリネット奏者から数年振りに連絡を頂いた。
その中でご案内を頂いた、彼が出演する室内楽の演奏会。それが今日、あった。

主宰者団体のウェブサイトがあればリンクを記しておきたいところだが、生憎そういうモノはないようなので、間接情報を。
 室内楽コンサート (2011-09-07 中目黒GTプラザホール)
 <曲目>
  Z. フィビヒ: ピアノ五重奏曲 ニ長調 作品42
  L. v. ベートーヴェン: 七重奏曲 変ホ長調 作品20
   アンコール: シューベルト:ピアノ五重奏曲《鱒》より

何故彼が私に声を掛けてくれたかと言えば、そこはやはりフィビヒのピアノ五重奏曲を取り上げたからだったろう(笑)。
聴いて良い曲だと思っても、実際演奏してみるとつまらなかったという曲も世の中にはあったりするのだが、この曲は演奏者にとっても楽しいものであるように、傍から見ていて思える。
というのは、2008年のクライネス・コンツェルトハウスにせよ今回にせよ、プログラムや演奏者の表情から、この作品を気に入っているような雰囲気が伝わってくるからだ。

さて演奏の方。
出演者の中に一部プロも混ざっていたかもしれないが、詳しいところは分からない。ただ、ピアニストはデュナーミクのレンジが広く、弱音のコントロールの見事さから、素人には思えなかった。
素晴らしく息が合っており、メリハリも利いた表現で、充分楽しめるものであった。また、曲作りには相当なこだわりを持ったことと、それを実現する為の努力を惜しまなかったことも容易に理解出来る。
フィビヒに関しては、私が所持している Fr. A. Urbánek版とは一部異なるアーティキュレーションがあった。多分、使用した版の違いだろう。

ベートーヴェンの方は全く知らない曲だと思っていたが、Tempo di Menuet ともう1曲は聞き覚えのあるものだった。まぁ、こちらの方は私の勉強不足であった。
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2011年08月16日

J. S. バッハ:《無伴奏ヴァイオリンの為の6つのソナタとパルティータ》

の、パルティータ第3番ホ長調より、ラフマニノフがプレリュード、ガヴォットとジーグをピアノ独奏版に編曲している。
そのうちのガヴォットを、10年ぶりくらいに浚い直し始めた。
いくつか気になるところもあったので、原曲の楽譜(ガラミアン版)を引っ張り出して、眺め直してみた。
版の善し悪しで言えば、恐らくベーレンライターの新バッハ全集あたりが良いのだろうけど、ガラミアン版は自筆譜ファクシミリのコピーがついていることがポイントで、別にばよりんを弾くわけでもない私にとってはそこに資料としての価値があり、寧ろそれが全てとも言えなくもない。

で、こうやってラフマニノフの楽譜と見比べてみると、ラフマニノフ編の中ではどの線が主なのか判断に迷ったところもあったが、そういう疑念も解消した。そして色々と面白い発見もある。
まず、原曲のトリラは全てカット。ラフマニノフが16分音符で書いたトリラは原曲にはなし。
両者の録音をつきあわせてみても、バッハの原曲の方が柔らかい感じなのに対して、ラフマニノフのもの(ちなみにラフマニノフ自身による演奏)は硬質で、そしてしっかりピアノ音楽然としている。

曲自体は有名で、自発的に聴く努力をしなくともしばしば耳にするものだが、やはり今までちゃんと聴いてなかったのだなぁと改めて思った。
posted by D(各務) at 02:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽