2010年10月15日

ブック・オン・デマンド

最近、その数の多さと胡散臭さで気になってしょうがないのが、"Books, LLC" というパブリッシャー(なのか?)から出ている、オンデマンドらしきもの。例えばこれ:
http://www.amazon.co.jp/Symphonies-Antonin-Dvorak-LLC-Books/dp/115594500X/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=english-books&qid=1287152989&sr=8-2

ドヴォジャークのチェコ語の綴りにチェコ語の特殊文字があるからといって、その特殊文字が「?」(PCだったらフツーに『文字化け』と言われる)で済まされるなんてことがあるだろうか?
ちゃんとした内容だったら買って読みたいと思うタイトルも2,3あったのだが、こんな胡散臭さ故に手が出ない。レビュー記事を探して読んでみたのだが、要するにこのシリーズは、英語版Wikipediaを書籍化したものだとのこと。買った人は随分お怒りのようであった。両者の常識が違うと言ってしまえばそれはそれでそれまでの話だが、しかしレビューを読んでみると「そりゃ腹も立つわな」と思わざるを得ない。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/08/books-llc-c2c5.html
http://d.hatena.ne.jp/G76/20100929
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/115681068X/ref=cm_cr_dp_all_helpful?ie=UTF8&showViewpoints=1&sortBy=bySubmissionDateDescending

...と、これだけのことが分かったので、今後このシリーズには関心を持たないことにした。


上のことを調べる過程で偶然知ったのだが、三省堂書店が先々月からオンデマンドを始めたという。
http://www.books-sanseido.co.jp/blog/all/2010/08/post-129.html
「「Googleブックスアーカイブス」200万点と海外の学術書など100万点を気軽に入手できます。」とある。Googleの書籍検索で引っかかるものがみんなこれで入手出来るのかどうかよく分からないが、もしそうならなかなか凄い。なぜなら、絶版で市場に出物が出るのを待つしかなかったような書籍類が、新品同様で(出版社オリジナルの装丁ではないにせよ)手に入るということになるから。
幾つか欲しい絶版本を検索してみたら、結構引っかかってくる。もしかすると「なかなか使える」以上の評価をしてもいいモノかもしれない。
書籍は装丁などの醸し出す風情も楽しみたい場合もあるが、要は中身だから最低限読めればよい。だからこうして新たに入手出来るようになるのは、絶版になりっぱなしであるよりもずっと有り難い。
いずれ、使ってみよう。
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2010年09月30日

"THE Fibich NAME IN HISTORY"

...という書籍を、amazon.com で取り寄せた。
注文するとき、表紙の写真を見た時点で「多分、期待する物とは違うなぁ」とは思っていた。なぜなら、自由の女神像が左端に描かれていたから(苦笑)。

届いて、パラパラとめくって中を見たが、要するにアメリカに移民したFibich姓の人達について、統計的に見たという内容だった。

私が専ら追いかけている Zdeněk Fibich はチェコの作曲家だが、チェコにおいては Fibich 姓はチェコ的な姓ではないという指摘を見かけることもあるし、どちらかというとドイツ系なのかなと思うこともある。そのあたり、ルーツはどこかということも気になる点である。
ところがこの本によると、アメリカの Fibich氏族は、ロシアからの移民が一番多かったそうだ。
そして、ごく一部の州に1〜3世帯存在するということから見て、アメリカにおいても特に世帯数の少ない氏族であるように思われる。
この辺は全く想像もしていなかった話で、なかなか面白い話だと思った。

但し。
この本においては、その情報源の多くがネット上に公開されている物に拠っている。それらの中には政府や教育機関が開設している物もある程度あるものの、全体としてはどれくらいの信憑性があると考えて良いのかはよく分からない。
よって、正確性という面では、その道の専門家が自分の肩書きや名に掛けて執筆するような書籍とは同等に扱うよりも、参考として「そう言うことがあるかもしれない」というアンテナを張っておく為の材料として見ておくのが安全だろうと考えている。
posted by D(各務) at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) |

2009年07月10日

各務兵庫助元正

戦国末期、蘭丸や長可の森家で筆頭家老として活躍した、各務兵庫助元正の関連の本、URIなど。
#最近、「各務兵庫」「各務元正」の検索語で辿り着く人がいるようなので。

「備前老人物語 武功雑記」(松浦鎮信撰・神郡周校註・現代思潮新社)
http://www.gendaishicho.co.jp/book/b244.html
子供が淀殿に仕えたことなどが記されている。

「戦国の鬼 森武蔵」(鈴木輝一郎著・出版芸術社)
http://www.spng.jp/bunngei-kakiorosihoka/sengokunoonimorimusashi.html
小説。
元正の年齢設定が史実とはちょっと違うかもしれない。

「山本勘助101の謎」(川口素生著・PHP文庫)
http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=4-569-66705-8
高遠城の合戦のことなど

「各務元正」
http://www.geocities.jp/ukikimaru/ran/jiten/kagamimotomasa.htm
実はここを読むのが一番よい。

前野家文書(いわゆる『武功夜話』)などにも事蹟があるらしい。
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2009年02月15日

「作曲の技法 バッハからヴェーベルンまで」

web上では随分と評価が高いようだが、実際のところはどんなものだろうか。
要チェック、ということで。


「作曲の技法 バッハからヴェーベルンまで」小鍛冶 邦隆 著/音楽之友社
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2009年01月18日

購入予定

書いておかないと、また忘れそうなので(苦笑)。

- BEDRICH SMETANA. LETTERS AND REMINISCENCES / Frantisek Bartos

ところで、Smetana自身の編曲による《わが祖国》ピアノ4手版の印刷譜は、古書でもなかなか見当たらないですな。
違う人が編曲したっぽいものは見かけたが・・・
posted by D(各務) at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) |

2008年12月08日

「山本勘助101の謎」

織田信忠の甲斐武田家討伐の話に、各務兵庫が出てくる本(笑)。
購入予定として挙げておく。
#と言っている間に、とっとと買いますか...
「山本勘助101の謎」(川口素生著・PHP文庫)

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2008年09月15日

購入予定

「上達の法則」岡本浩一著/PHP研究所
「ピストン/デヴォート和声法 分析と実習」音楽之友社
「フルート奏法」クヴァンツ著/荒川 恒子訳 全音楽譜出版社
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2008年07月23日

読了

「ピアノを弾く身体」(岡田暁生・監修/春秋社刊)

監修者を始め、著者等がこの本でやりたいことは、今までこの分野で余りとりあげられることのなかった、「身体論的音楽史研究」へ向けた「アウフタクト」ということになる。

実を言うと、読み終わったのは大分前なのだが、どう評価したものか、未だに定見がない。
理由は、幾つかの些細な点で、納得しかねる部分が幾つかあること、複数の執筆者がそれぞれテーマを掲げて各章を担当しているためか、本全体としては今一つ纏まりに欠ける印象が残ること、取り上げられた譜例の一部に余り感心しなかったこと(リースのピアノ協奏曲とか、スーザ=ホロヴィッツの《星条旗》など)、学問的な論述ではない章が殆どだったこと、そうは言いながら、個別には面白く読めた章が幾つかあること、等だ。

また、監修者が冒頭で挙げた「私が是非ともこの本を手にとってみていただきたいと願う」という読者に対して、方法論的な解答を示している訳ではないことも、期待外れだった。
但し第5章は、「音を止める」と言うことに関して、興味深い内容だった。シューマンの「蝶々」の終わりのほうに記されていると言う、奇妙な「音の止め方」を取り上げ、この「机上の空論」とつい切り捨てたくなるような指示が、意外にも実践的なものであることを、当時の楽器での実験を通して説明している。

先に触れたように、私個人は「方法論的な解答(の例示)」を期待していたところだったので、終盤でヴィルトゥオジティ(超絶技巧的名人芸といえば分かり易いか?)論に奔ってしまったのはどうなんだろうなぁ、と思った。
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2008年07月22日

「チェンバロ・フォルテピアノ」渡邊順生/著

音響効果の違う昔のピアノで書かれた作品を、現代のピアノで弾くにはどうしたら良いか、ということでちょっと参考にしてみようかと思って調達予定に入れておく。

チェンバロ・フォルテピアノ
渡邊順生/著
東京書籍/刊
ISBN : 978-4-487-79415-7
定価7140円(本体6800円)
発売年月 : 2000.09
サイズ : 四六判
頁数 : 868頁
http://www5.tokyo-shoseki-ptg.co.jp/tosho_new/book/bookdata/06/4487794157.html
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2008年04月04日

書籍:バッハ関連

Ken様のところにて興味深い本が紹介されていたので、調達予定としてのメモ。

「バッハ 演奏法と解釈(ピアニストのためのバッハ)」
パウル・バドゥーラ=スコダ著(全音楽譜出版社)
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2007年12月10日

探し物:Fibich関係

書名:「フィビヒの思い出」[Vzpomínky na Fibicha, 1909]
著者:オタカル・ホスチンスキー[Otakar Hostinský]
刊行:1909年

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2007年12月08日

佐川吉男遺稿集3「チェコの音楽 - 作曲家とその作品」

前から是非読もうと思っていた本のうちの一冊だったのだが、やっとこさ買って来た。
Fibichについての記事が詳しいのでチェックを入れていたのだが、改めて章立てを見てみると、「チェコ音楽にはこういう作曲家がいて、こんな作品を書いている」というのが大体分かるようになっている。バロック期から近代(マルティヌーまで)にかけての20人がカバーされており、量的にも充分な感じだ。
欲を言うと、ゼレンカ[Jan Dismas Zelenka] とヴォジーシェク[Jan Václav (Hugo) Voříšek] あたりは入っていても良かったかなとは思ったが、あの当時にはそれらの録音がなかったのかも知れない(この本は佐川氏がご生前にレコードやCDのライナーノーツとして書いた文章が元になっているので)。

作曲家ごとに「作曲者について」と個々の作品についての解説という構成になっているのだが、「作曲者について」は、それぞれの作曲家がどのような音楽的人格(または背景)を持っているのかが良く分かる内容となっており、大変良かった。

Fibichの項は、「コスモポリタニズム」という単語が出てくる点(これは読んでみてなるほどと思った)を除き、私の見解と大体同じであった。

尚、著者の佐川氏は音楽評論家・大学教授(オペラ史などの教育・研究を担当)で、関根日出男氏と共に、日本におけるチェコ音楽の普及に多大な貢献をされ、また、日本マルチヌー協会の会長も務められた方(現会長は関根日出男氏)である。
氏の没後の2003年、主に「中小オペラ団体が主催する公演で、特に優れた成果をあげたもの」を対象とする「佐川吉男音楽賞」が創設された。

蛇足ながら、今日は他に「戦国の鬼森武蔵」も買って来た。
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2007年12月01日

「戦国の鬼森武蔵」

今日は人に贈るものをあれこれ手配しに出かけた。
小学生の子への本は、色々手にとって見た挙げ句(っても、勿論全部読むわけにはいかないのだけれど)、結局は知人が紹介して下さった、あさのあつこの「バッテリー」(文庫版)にした。

話は自分の本の方に変わるが、昔から戦国時代が好きで、入り口は山岡壮八や司馬遼太郎等の小説だったが、最近は谷口克広や柴辻俊六等の研究書(例えば「織田信長合戦全録」「信長軍の司令官」「信玄の戦略」など)を読むことが多くなった。
研究書もなかなか面白い。面白いが、分からないことや複数の史料間で矛盾があっても、素直に「不明である」と書いてあったり、矛盾点を指摘した上で考証が述べられていたりするものの、決め付けたりするようなことがない。
今更ながらではあるが、この手の研究書を読み出すと、歴史小説は如何に著者が史料をよく検証していたとしても、やはり脚色も創作も含む小説であるということを実感する。

そんなわけで最近は歴史小説にも余り目が向かなくなったのだが、今日はたまたま非常に気になる本が目に入った。それは

 「戦国の鬼森武蔵」(鈴木 輝一郎 著 出版芸術社 )

という本。
森武蔵というのは、織田信長に仕えた猛将・森長可のこと。武蔵守に叙任され、戦場での戦い振りが猛々しかったことから恐れられて「鬼武蔵」といわれた。このことから上記の書名になったのだろう。
店頭でページを捲ってみると、各務兵庫が登場しているのでちょっと興味を持った(そこかいっ、、、)。

・・・ただ、宇佐山合戦で父・可成が城主だった宇佐山城が陥落したことになっていたり(信憑性の高い史料とされる、大田牛一の「信長公記」では陥落しなかったことになっている)、織田信長が涙もろいシーンが出てきたりするなど、「どうなんだろう?」と思うところが多少あるのだが。
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2007年09月22日

内藤久子著「チェコ音楽の魅力」

先日、ゲンリヒ・ネイガウスの2冊の本と一緒に購入した。
著者の内藤氏は現在、鳥取大学の教授。博士論文を書き下ろした書籍が「チェコ音楽の歴史 -民族の音の表徴- 」という本だったのだが、これは流石に元が氏の博士論文なだけあって、一定の基礎知識(例えば、ドヴォジャークの交響曲全曲を、スコアを追いながら丹念に聞き込んだことがあるという程度の)がないと、きちんと内容を理解して読むことが出来ないくらいのレベルのものだった。

今度の「チェコ音楽の魅力」は、スメタナ・ドヴォジャーク、そして(フィビフではなく)ヤナーチェクを中心に扱っている辺り、前著と基本的には同じである。
が、各人の年表的な基礎データから辿り、その作曲家としての姿を描くことにも紙面を割き、読む前提としての基礎知識を要求しない辺り、前著よりも一般受けするようになっている。
「一般受けする」という言葉は多くの場合、否定的或いは蔑視的に用いられることもあるけれど、この場合、私は肯定的な意味合いで使っている。それはこの本を、数少ないチェコ音楽への良質な入門書と評価しているからである。

ということで、今後もご活躍を期待しております。>内藤久子先生。
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2007年09月10日

購入予定の本をメモっておく。

「チェコの音楽―作曲家とその作品」 佐川 吉男 著
「佐川吉男遺稿集」 佐川 吉男 著
「風のジャクリーヌ」
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2007年09月01日

本に関するメモ

以前のピアノ仲間から「こんな本を読んだけど、面白かったよ!」ということで教えてもらったので、メモ。

 (1)「ベートーベンの精神分析」福島章著
 (2)「リズムはゆらぐ―自然リズムの演奏法」藤原 義章著

書名・著者名は大体のものを教えてもらっただけだったので、調べた上で補足。

posted by D(各務) at 12:55| Comment(0) | TrackBack(0) |