2017年01月21日

関根日出男先生ご逝去

チェコ音楽研究家で、チェコの音楽や文学を長年にわたり日本で紹介してきた関根日出男先生が、去る1月18日にご逝去されました。
出版楽譜やCDジャケットの解説、演奏会のプログラムノートなどで解説を書かれてきた他、「チェコ音楽祭」などの演奏会の企画、チェコ語の歌曲やオペラの対訳、チェコ文学の翻訳を上梓するなど、晩年までご活躍でした。
関根先生の著作の一部を、こちらで読むことが出来ます:
 関根日出男先生著作集

個人的には、昨年11/23(祝)の演奏会「ヤナーチェクは晩秋の足音」でご一緒したのが、お会いした最後の機会となってしまいました。
それまでも、演奏会を一緒に聴きに行くことは何度かありましたが、去年は体力的に耐えられないことから途中で帰られることが多くなっていました。にもかかわらず当日は打ち上げにまで顔を出され、多くの人に囲まれて、結局帰られたのは散会してからでした。
大好きなヤナーチェクを堪能出来、嬉しかったのかなと思います。


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2015年05月05日

ヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェク

ボヘミア出身でヴィーンで活躍した早世の作曲家、ヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェク [Jan Václav (Jan Hugo) Voříšek] について、ここ最近調べたりしたことをまとめました。

ヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェク | Jan Václav (Jan Hugo) Voříšek
http://fibich.info/vorisek/


ヴォジーシェクの略歴については、3種類くらい文献を読み込んでみたのですが、例えば生地ヴァンベルクからプラハに移った年一つをとっても、文献によってかなり違っていたりして、綺麗には纏まりませんでした。このあたりは、文献調査だけに依存することの限界なのかもしれません。

また、日本ではなかなか作品を聴く機会も少なかろうということで、 YouTube から動画を埋め込もうという事になり、そのための動画を探して聴いたりという事も大分やりました。自分が音源を持っている作品については、それと聴き比べてどっちがいいか、などということも確認しながらだったので、兎に角短期間に集中して聴き込んでいました。
交響曲は、彼の作品がこの1曲のみだったとしても、恐らくその名が残ったのではないかと思います。
また、ピアノ曲では、12の狂詩曲、即興曲、幻想曲、ソナタなどと改めて向き合ってみて、その多くが、聴いて良かったと思えるものでした。
古典派から前記ロマン派に変わっていく時代に活躍したからこそという面もあるかもしれませんが、彼の音楽は古典派の要素も濃厚に残しつつも新しい表現を試みており、そこは古典派と前記ロマン派の両方の顔を持っているな、という印象を抱きました。
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2014年11月23日

Pád Arkuna 「アルクナの陥落」

フィビヒのオペラ「アルクナの陥落」Op.60 が、プラハの国民劇場で来年1月に上演される。
今年も既に1度上演された。
国民劇場(Národní divadlo): Pád Arkuna
Pád Arkuna na jeviště Národního divadla patří
Fibich's Pád Arkuna: Unearthing a forgotten Czech

これに関連し、この上演で音楽監督を務める John Fiore が、YouTube 上にて動画で解説をしている(全5回)。



第2部「ダルグン」の序曲:

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2013年09月08日

イリヤ・フルニーク氏逝去

チェコの作曲家 イリヤ・フルニーク氏が現地時間の9月7日、90歳で亡くなったとのこと。
チェコ・ラジオが報じた。

個人的にはピアノ連弾のための「ペルゴレーシの主題による変奏曲」を知っていたのみだが、他のジャンルでの活躍もあったらしい。

CD: Tschechische Musik von Dvorák, Fibich, Schulhoff und Hurník

Rondo (19.11.2012 09:00)
Ilja Hurník: Dáma a lupiči.

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2012年03月04日

やる気のないダース・ベイダーのテーマ

ミヤネ屋のトホホなシーンでよく使われていて気になっていたもの。



この緩みきった雰囲気が何とも言えない。

「ウクレレ・フォース」というアルバムに収録されている曲とのことだったが、こういう悪いこと(^^; する奴は、やっぱり日本人だったか。(^◇^;

原曲はこちら:

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2012年01月11日

毎日.jp:「世界の雑記帳:ベートーベン手書きの手紙公開へ、苦しい経済状況など訴え」

ベートーヴェンについては、例えば「ベートーヴェン」 (新潮文庫―カラー版作曲家の生涯/平野 昭)などを読むと、甥っ子で両親を喪ったカールのために、親身に面倒を見てやった様子が窺えるエピソードがあった。カールが生計を立てられるように、学校に通わせたり就職口を探してやったりで奔走したこともあったが、そのどこかで、だいぶ大きな金を使ったということが書いてあった気がする(読んだのが二十年くらい前なので、大まかにしか覚えてないが)。
貴族と対等に(?)渡り合って自身の年金の支払いの約束を取り付けて音楽活動をしていたベートーヴェンだったが、少なくともこの時期は、やはり金に不自由しながらだったのだなぁということを、改めて思った。

この貴重な手紙を一般公開するとしたリューベック音楽大学ブラームス・インスティチュートは、既にそのサイトでブラームスの自筆譜(の一部?)を一般公開している。
同じような形で公開してもらえると、どこからでも閲覧出来て有難いのだけど、どんな形で公開されるのだろうか。。。

リューベック音楽大学ブラームス・インスティチュート
http://www.brahms-institut.de/



引用元:http://mainichi.jp/select/world/newsinbrief/news/20120111reu00m030006000c.html


世界の雑記帳:ベートーベン手書きの手紙公開へ、苦しい経済状況など訴え
 [ベルリン 10日 ロイター] ドイツ北部リューベックで、ベートーベン(1770─1827)が自身の病気や金欠を嘆いている手書きの手紙が出てきた。この手紙を遺産贈与の一部としてもらい受けたリューベック音楽大学ブラームス・インスティチュートによると、手紙は10万ユーロ(約980万円)以上の価値があるという。

 6ページに及ぶ署名入りのこの手紙はベートーベンが53歳の時に書いたもので、ハープ奏者で作曲家のフランツ・アントン・シュトックハウゼンに対し、自身が1823年に完成させた有名なミサ曲「ミサ・ソレムニス」の買い手がいないかと尋ねている。

 手紙の中でベートーベンは、患っていた目の病気のことや、おいの学費などで経済的に厳しい状況にあることなどを切々と訴えている。手紙は受取人の子孫である音楽教師が所有していた。

 西部ボンにあるベートーベンの生家を利用した博物館「ベートーベンハウス」のミハエル・ラーデンブルガー氏はロイターに対し、手書きの手紙は非常に価値があると指摘。昨年、ベートーベンが書いた買い物メモはオークションで7万4000ユーロで落札された。同氏は「ベートーベンの手紙は珍しく、手紙の長さや私生活に関する記述を考えると、今回のものは非常に興味深い」と語った。

 ブラームス・インスティチュートは来週、この手紙を一般公開する。

2012年1月11日 16時06分


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2011年12月19日

シューベルト作品の自筆譜

とある本に紹介されていたのだが、フランツ・シューベルトの自筆譜のや書簡を閲覧出来るサイトがある。
ピアノソナタ D958 を見てみたところ、第1楽章が提示部までしかなかった。全部をタダで見られるわけではないのかもしれない。「購入」出来るみたいだが、そうすると全部入りのコピーが送られてくるのだろうか? というのが気になった。
ファーガソンがシューベルトの記譜や演奏法について述べたもの(今でも全音版の「シューベルトピアノソナタ全集」で読むことが出来る)を読んでいたので、いずれ見ることが出来たら良いなと思っていたのだ。

Schubert Manuskripte
http://www.schubert-online.at/

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2011年12月03日

スメタナコード

まったく、今更だが、こんなものがあったとは。是非聴いてみたかった。

FM797京都三条ラジオカフェ関連情報:2006年12月29日
 「年末クラシック特番「スメタナコードの謎を解く」


2010年04月30日の記事でも触れたことがあるが、スメタナはピアノ連弾版に編曲するにあたって、あえて自らの管弦楽版の一部を無視した編曲を行った。
恐らくスメタナは、管弦楽とピアノ音楽を明確に別物と割り切り、編成が違う以上、効果的に表現するためには敢えて別の表現を取るべきだと考えたからこそ、あのような編曲を行ったのではないだろうか。

そこら辺も含め、どのように紹介されたのだろうか。
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2011年11月12日

「フランツ・コンヴィチニーの芸術」Box Set

http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=109065
を買った。
一緒に注文したレアな品物の入荷が遅れまくったせいで、ずいぶん待たされたが。

生まれて初めて、曲名や指揮者を意識して聴いたのが、コンヴィチニーがライプツィヒ・ゲヴァントハウス・オーケストラを振った、ベートーヴェンの田園交響曲のLPだった。
小学校に上がるか上がらないかの頃、父に「これとこれは自分で勝手に聴いていいからな。」と示されたLPが、これと、ショスタコーヴィチの革命、田中希代子のピアノとあと何だったかであった。
イ・ムジチのヴィヴァルディと、ポール・モーリアとその他は、まだガキに傷だらけの鑑賞不能状態にされたくなかったらしく、このとき、使用禁止令が出た。

ベートーヴェンの田園は、何度も聴いた。
革命でタコアレルギーに罹患し(高校の頃に多少治癒)、田中希代子でピアノが大嫌いになった。
#これは多分、田中希代子のせいではなく、曲のせい。

パソ通をやっていた頃に、初めて聴いた演奏が自分のデフォルトになってしまう、いわゆる「刷り込み」ということについてよく話題になった。コンヴィチニーの田園は、私にとってはまさに「刷り込み」の演奏だったように思う。

使用許可の下りた田園と革命のLPは、コロムビアから当時出ていた、「ダイアモンド1000シリーズ」というものだった。当時にしては廉価かつ良いものを標榜していたシリーズだったらしい・・・
http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/renka_lp/diamond1000_album.htm
http://columbia.jp/LP/column/column_13.html

田園交響曲のジャケットは、チロル村の教会の付近の風景写真で、きれいだなぁと思ったものだった。(何故か上記リンク先とはジャケ写が違う)

・・・などと、30余年前のことを思い出しつつ、少しずつ聴き始めた。
最初に聴いたベートーヴェンの田園は・・・第一楽章冒頭の印象が30年前とは若干違っていたが、心地よく聴けた。
7番や8番も好きな曲なので楽しみなのだが、今はシューマンの第3交響曲《ライン》を聴いている。
やはり、最近の演奏(そう沢山聴いているわけではないが)と比べて、ノリが重い感じがするが、それがまた一つ演奏の醸し出す「味」になっているような気がする。
数年前にこの曲を初めて聴いたときに、終楽章の一部がマーラーの《巨人》交響曲の終楽章に似ている気がするとマーラー好きの知人に話したところ、後半1/3はそっくりなのだという話であった。

このBox Set、シューマンの交響曲も全曲が収められている他、序曲なども入っている。シューマンのオーケストレーションにも関心があるのだが、意外に耳にする機会はないから、これはちょっと嬉しい。
じっくり聴いてみようと思う。
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2011年09月13日

ヴィーチェスラフ・ノヴァークの室内楽

Vítězslav Novak
String Wuartet in D Major, Op.35
Piano Quintet in A Minor, Op.12

http://www.hmv.co.jp/product/detail/781514

どういうわけかジャケットの写真に惹かれてしまい、珍しくジャケ買いしたCDだったが、なかなかに良かった。

弦楽四重奏曲 Op.35 は、珍しい(?)2楽章構成の作品だが、演奏時間は30分ほど。
その2つの楽章がフーガとファンタジアであるのも変わっている。
第1楽章の、何とも言えない寂寥感と沈鬱さは、ノヴァークらしさの一端がよく顕れている。

ピアノ五重奏曲 Op.12 は、幻想的な夜の静寂を思わせるような、ヴァイオリンの高音とピアノの音の断片で開始される。
第2楽章は「15世紀のチェコのラヴソング」と記されているが、ラドスラフ・クヴァピルがピアノを弾いている別のCDには特にそのようなことは書かれていなかった。曲は変奏曲で書かれている。
締めくくる第3楽章は、ノヴァークが収集して歩いたスロヴァキアの民俗音楽を思わせるリズミカルな旋律と厳粛さとが同居する、不思議な音空間。


6年前に、同じ曲(版元が違うが、同じ音源ではないだろうか)を聴いた人がいるようで、こちらの感想も興味深い。
http://blog.livedoor.jp/ippusai/archives/50047884.html

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2011年08月16日

J. S. バッハ:《無伴奏ヴァイオリンの為の6つのソナタとパルティータ》

の、パルティータ第3番ホ長調より、ラフマニノフがプレリュード、ガヴォットとジーグをピアノ独奏版に編曲している。
そのうちのガヴォットを、10年ぶりくらいに浚い直し始めた。
いくつか気になるところもあったので、原曲の楽譜(ガラミアン版)を引っ張り出して、眺め直してみた。
版の善し悪しで言えば、恐らくベーレンライターの新バッハ全集あたりが良いのだろうけど、ガラミアン版は自筆譜ファクシミリのコピーがついていることがポイントで、別にばよりんを弾くわけでもない私にとってはそこに資料としての価値があり、寧ろそれが全てとも言えなくもない。

で、こうやってラフマニノフの楽譜と見比べてみると、ラフマニノフ編の中ではどの線が主なのか判断に迷ったところもあったが、そういう疑念も解消した。そして色々と面白い発見もある。
まず、原曲のトリラは全てカット。ラフマニノフが16分音符で書いたトリラは原曲にはなし。
両者の録音をつきあわせてみても、バッハの原曲の方が柔らかい感じなのに対して、ラフマニノフのもの(ちなみにラフマニノフ自身による演奏)は硬質で、そしてしっかりピアノ音楽然としている。

曲自体は有名で、自発的に聴く努力をしなくともしばしば耳にするものだが、やはり今までちゃんと聴いてなかったのだなぁと改めて思った。
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2011年08月11日

レスピーギ:リュートの為の古風な舞曲とアリア

・・・といえば、第3組曲ばかりが突出して有名だが、コンスタンティン・シチェルバコフが弾く、レスピーギ自身によるピアノ独奏編曲版を聴く限り、第1・第2組曲も興味を惹かれる。
第1・第2組曲と第3組曲が一緒に録音されることは殆どないようだが、それにはそれなりの理由があるように思われる。それは編成の違いである。第3組曲は弦楽オーケストラがあれば良いのに対し、第1組曲は弦楽オーケストラに木・金管楽器、ハープ、チェンバロが加わる。第2組曲に至っては第1組曲の編成に加え、管楽器群が増え、更にチェンバロが連弾になり、チェレスタと打楽器が加わる(ということが、楽譜を見ると分かる)。
これでは、1枚のCDに収録したり、1つの演奏会で上演したりというのはなかなか難しいだろう。

色々調べてみたが、今のところ音源として入手可能な全曲収録盤は、小澤征爾指揮のボストン響のもののみらしい。
先日、全曲収録盤と勘違いして、第3組曲のみ(他に、別の作曲家の作品が2つ収録されてはいるが)のCDを買ってしまった。
イタリア合奏団(I solisti Italiani)のものだったが、イタリア的な明るさを表現するによく合う響きを持ち、創り出す音楽も素晴らしい。当初の目的からすると完全に失敗だったのだが、こんなものを聴かされると「買って良かった」と言わざるを得ない(笑)。

「リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲、他 イタリア合奏団」
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2011年05月21日

今日の荷物

最近、バラバラの時期に新旧取り混ぜて幾つか注文していた、フィビヒの楽譜やら音楽書などがいっぺんに届いた。

■メロドラマ
一番楽しみにしていた、フィビヒのメロドラマ「女王エマ」(作品番号なし)と「ハコン」は、研究文献か楽譜か定かでなかったのだが、楽譜だった。
メロドラマはCDで散々聴いたが、(どんな作品のどんな録音もそうだが)やはり細かいところは良く聴き取れず、楽譜を見て弾いてみると、「あ、こんな音を弾いていたのか」というところもチラホラある。
ストーリーをちゃんと読んでからだけど、ハコンはいつかどっかでやってみたい(でも難しそうだ;;;)。

■ピアノ四重奏曲
この曲も、届いた中にあった。
ベーレンライター・プラハからAuthorized copy を取り寄せることを考えるとエラく高かったが、ベーレンライター・プラハで直接買い物をすると銀行送金しか支払い手段がなく(カードもPayPalもNG)、銀行送金は手数料だけで4,000円も掛かることから、結局どっちもどっちかな、というのもあった。
吃驚するほど立派なハードカバーの装丁になっていた。しかもパート譜も厚紙ではないが表紙がつけられていて、これまた立派な物だ。多分私の手許に来るまでのいつかの時点での所有者がやったのだろう。刊行年が書いてなかったが、出版社の振った番号を基に虎の巻で調べてみたところ、1880年とのことだった。
主要な室内楽はこれで一通り揃ったかな。
そのうち、一部なりとも遊ぶ機会があると良いんだけど。

他にも色々あるが、今回はいっぺんに来すぎて、書ききれない。
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2011年05月17日

ヴォジーシェクの名前

ベーレンライター・プラハから刊行されている、ヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェクの作品主題目録を見てみた。
シューベルトとほぼ同じ時代を生き、シューベルト同様30代前半で世を去ったヴォジーシェク。死の病で床に就いたとき、以前から彼をかわいがっていたベートーヴェンは、自分の主治医を派遣したものの、その甲斐もなくということだったらしい。
そんな短命の作曲家だったから、作品は少ない。シューベルトと作品数を比べるのはちょっと酷だ。

名前が兎に角長い。
Jan Václav Hugo Voříšek
「ヤン・ヴァーツラフ・フゴ(ドイツ語式にはフーゴ?)・ヴォジーシェク」となる。
Václav か Hugo のどちらかに括弧がつけられていることが多いので、どっちがどうなのだろうと思っていたのだが、もとの名は、「ヤン・フゴ」で、洗礼名が「ヤン・ヴァーツラフ」、それにプラス、ファミリーネームの「ヴォジーシェク」ということだそうだ。

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2011年04月26日

レスピーギ:チェロと管弦楽の為の Adagioと変奏

2月20日の記事でも触れた作品だが、先日スタディスコアとピアノ伴奏版の楽譜を取り寄せた。前者は神戸楽譜、後者はアカデミアから。
神戸楽譜がストックしているスコアは、Edizioni Bongiovanni - Bolognaという出版社のモノだが、アカデミアで扱っているMusikproduktion Höflich, München版よりは若干安価なようだ。

この曲は案外知られていないようだが、レスピーギらしい色彩感、スケールの大きさを感じさせるオーケストレーションなど、なかなか魅力的な作品だと思う。
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2011年02月20日

ソル・ガベッタのチェロ

同じタイトルで2010年10月30日に記事を投稿したが、そこで触れたCDが、先日届いた。

演奏者のせいも録音技術のせいもあろうが、音質もきれいで音自体に深みも感じられた。
エルガーのチェロ協奏曲では1箇所だけ「そういうリズムの引っ張り方をするか?!」と意外だったところもあった。フィナーレのコーダ冒頭(?)で、第1楽章冒頭のカデンツァ風のパッセージが再現するところでは、鳥肌が立つようなゾクゾク感もなかった。が、これは路線が違うのかなぁということかもしれない。
デュ・プレの場合は、鬼気迫るような何かがあったから。ソル・ガベッタのは、そういうのとは違う。
しかし、充分旋律を歌わせつつ、きちんとオケとも合っている。
良い仕事をしているのは間違いない。

これ以上に聴きたかったのは、レスピーギの「アダージョと変奏」。
上の日記に書いた日までは全く知らなかった曲だが、良い曲だなぁと思う。
レスピーギらしい多彩なオケの音使いもいい。
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2011年02月06日

コープランド:クラリネット協奏曲

今日、NHK-FM の「FMシンフォニーコンサート −南アルプス市公開収録から−」で放送していた。
現代音楽には少々苦手意識があるのであまり積極的に触れることはないのだが、これは良かった。
ソロ・クラリネット以外に管楽器を含まない編成、第2楽章のピアノがかなり重要な役割を演じている(所謂ピアノを含む交響曲でも、ここまでピアノが目立つことは少ないだろう)あたり、響きも印象的だ。

第1楽章は、ロマン派と同じ意味での旋律は存在しないが、音色と響きで聴かせる種類の音楽だろう。

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2010年11月17日

ノヴァーク:《スロヴァキアの歌》

少し前のことになるが、《スロヴァキアの歌(第3巻)》の楽譜が届いた。 "HUDEBNÍ MATICE UMĚLECKÉ BESEDY" から1923年に刊行されたものであった。
ノヴァークのスロヴァキア歌曲集で、26-40番が収録されていることになっている。"MOJMÍR URBÁNEK" から刊行された、《25のスロヴァキア民謡》の続編なのかと思っていたのだが、ノヴァークの作品主題目録で調べてみると、そうではなかった。

まあ、確かに別物である方が自然ではある。
《25のスロヴァキア民謡》には、「ドリーナ・ドリーナ」など、いかにもな雰囲気の素朴な民謡が収録されているのに対して、《スロヴァキアの歌》では、ピアノ伴奏にトーン・クラスターや一向に解決しようとしない不協和音の連続などが出現し、旋律もなにやら民謡っぽくない感じがする。
それに、《25のスロヴァキア民謡》では歌詞がスロヴァキア語のみであるのに対し、《スロヴァキアの歌》ではスロヴァキア語に加え、英語の歌詞が掲載されている。刊行当時のチェコスロヴァキア共和国がまだ社会主義化していなかったことも、関係があったのかもしれない。

ノヴァークの歌曲では、もう10年前のことになるが、日本マルチヌー協会 第14回 例会コンサート で聴いた《愛の歌》がとても印象に残っていて、音源や楽譜を探しているのだが、なかなか巡り逢うことが出来ないでいる。
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2010年10月30日

ソル・ガベッタのチェロ

NHK-FMで、レスピーギの「アダージョと変奏」を流していたのを聴いた。
ソリストはソル・ガベッタという初めて聞く名のチェリストだった。
クリアな音色で、現代的と言えば現代的なのかもしれないが、そこを別にすればなかなか良い演奏だと思った(普段は19世紀的と言われる演奏家の演奏を好んで聴くので)。
その前には、エルガーのチェロ協奏曲も流していたらしい。あたらあのような名曲を聴き逃していたとは何とも残念な話。
色々調べてみたら、ちゃんとCD化されていることが分かったので、ここは買ってじっくり聴いてみることにした。
良い音楽なら、じっくり腰を据えて聴く価値があるし、その方が良さもよく分かる筈。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3782730
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2010年09月23日

フィビヒ:《アルクナの陥落》

厳密には、こういう名前の作品はフィビヒの作品の中にはないが、《ヘルガ》Op.55 と《ダルグン》Op.60 の2つで歌劇《アルクナの陥落》を構成している。

これまで、フィビヒのOp.55以降は、私自身にとっては謎の多いものだった。
謎とは、
 「何故、そして本当にOp.55の作品が2つもあるのか?」
 「何故、Op.58とOp.59の作品は、どこを探しても出てこないのか?」
 「Op.55の一つである《ヘルガ》と、《ダルグン》Op.60 の関係は?」
の3つであった。

3つ目は、今回《ヘルガ》と《ダルグン》を1つに纏めたヴォーカルスコアが手に入ったことで、解消された。
これらについて、「主題作品目録」以外にこれといった資料や情報のない中、《ヘルガ》は Předehra(英語では "Overture" に相当)とあることから、これを序曲と解釈していた。しかし、所蔵するCDの中に、"The Fall of Arkona, Opera Overture, Op.60" と記した曲が収録されているものがあり、辻褄が合わないと思っていた。--- 「序曲を既に持っている歌劇に、更に別の作品番号を持った序曲が付くなどということがあるのだろうか?」と。
《ヘルガ》の譜面を見ると、管弦楽(楽譜はヴォーカルスコアである為、ピアノ譜になっている)とヴォーカルのパートがある、歌劇である。ここに至って、Předehra が「序曲」ではなく「序章」であったということが分かった。
また、今回改めて「作品主題目録」の該当部分を読んでみると、Op.55 は他の資料にもあるように、
 Helga
 Meluzína
の2つがあるようだ。いずれも冒頭部分の譜例が示されていることから、別の作品であることは間違いないだろう。
それにしても、1つの作品番号に対して、作品が一意に決まらないとは・・・
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