2010年04月25日

バッハの時代の慣習

最近、パウル・バドゥーラ=スコダの「バッハ 演奏法と解釈」という本を読んでいることは前の日記にも書いた。
ピアノを弾いているのだが、習いには行っていないこともあって、こういう当時の慣習を知らないといけない音楽は、ただそれだけの理由でも手を出し難いものなのだが、「絶対、ここには何かある!」と警戒していた殆ど全ての問題に対する答えがこの本には書いてあり、とても面白く読めている。
まだ最初の100ページ程度しか読んでいないが、「6つのパルティータ」からの出典が比較的多い。この曲集をやっている人には丁度いいかもしれない。

そして、著者はもうとんでもない楽譜ヲタク、あるいはエディションヲタクであることがよく分かる。
まぁ、これくらいバックグラウンドがヲタクじみていれば、その執筆した内容に対する信用度も上がるということにも繋がるのだろうけど。兎に角、感心させられることばかり。

当時の楽譜の記法と実際の演奏の間には、日本語の「口語」と「文語」くらいの違いがあり、要するに楽譜に書いてある通りに演奏することは間違いとなり得ることなど、「知らなきゃ出来ない」ルールがいくつもあることを知ったことも収穫だった。

しかし、そういう内容を読んでみて思ったことは、楽譜の如き、定量的数学的に記述する方法がありながら、厳密にはその通りではない音楽の記譜法をしていたというのは、現代の感覚からするとあまりに矛盾であったり不都合であったりするなぁということだ。
posted by D(各務) at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ピアノ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/37369122
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック