2009年04月05日

asahi.com(朝日新聞社):車いすの児童、中学校が入学拒む 「バリアフリー不備」 - 社会

私の結論は唯一つ。「この子の親は正しい」。
ただ、法的手段云々については、感情的な拗れを生まないためには、出来れば発言しないで済むのがよかったと思う。拙速だったかも知れないし、止むを得なかったのかも知れないが、その状況が記事から読み取れない以上、何とも言えない。

教育委員会がバリアフリーが不備であることを考慮したのが悪いというのではない。
確かにバリアフリーは進められるべきだと思うが、この子にとっては、「いつもそう都合よくは行かない」という、社会の理不尽さを知ることも、それを乗り越える経験を積むことも必要なことだ。それに、そういう経験が、後にその子が社会に出るときの自信に繋がる。また、周りの子供や大人たちも、こういう障害者が一緒に社会で生きていくために何が必要なのか、自分たちが如何に係っていくべきなのか、そういうことを身に付ける良い機会でもある。
それを敢えて奪うことのメリットはない。


元記事:asahi.com(朝日新聞社):車いすの児童、中学校が入学拒む 「バリアフリー不備」 - 社会(2009年4月4日19時28分)
http://www.asahi.com/national/update/0404/OSK200904040102.html
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 脳性まひのため車いすで生活する奈良県下市町の女児(12)が地元中学校への進学を希望したところ、同町教育委員会から「バリアフリーに不備がある。県立の養護学校に行ってほしい」と入学を拒まれた。地元小学校に6年間通った女児の両親は4日会見し、「小学校では運動会も遠足も参加し、健常児と同じ環境で成長した。普通学級に通わせて」と訴えた。8日の入学式までに就学できない場合、法的手段を検討するという。

 両親によると、女児は下半身が不自由だが、字も書けて日常会話もでき、小学校では教師1人と介助員2人がサポートした。町立下市中学校への入学を希望したが、校長や医師らでつくる町教委の「就学指導委員会」は2月、「県立養護学校が望ましい」と答申した。町教委の堀光博教育長は、4階建ての同中校舎はエレベーターなどがなく、教科ごとの教室間移動も多いため、設備の整った養護学校の方が女児の能力を伸ばすのに適している、としている。

 女児が養護学校に通わざるを得なくなった場合、バスで30分程度かかるという。
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posted by D(各務) at 01:24| Comment(9) | TrackBack(1) | 時事
この記事へのコメント
難しい問題だとは思います。詳細が分からないので何とも言えないのですが、就学指導委員会が闇雲に結論を出したとは思えないですね。何をどれだけ検討したかということをきちんと両親に伝えられているのかどうかには疑問があります。

>いつもそう都合よくは行かない」という、社会の理不尽さを知る

これも重要なことですね。健常者であれ、障害者であれ、いつか必ずいろいろな壁にぶつかり、また選択を強いられていきます。その時期がいつなのかという違いはあるかと思いますが、それは健常者であれ、障害者であれ一緒ですね。

我が家の二女(軽度の知的障害)の場合、身体的には問題が無くなったので、中学校までは普通学級で過ごすことが出来ました。当然、本人も周りの人の視点からも、それぞれメリット、デメリットはあったと思います。

来年は就職することになるかと思います。随分悩みましたが、養護学校高等部に編入させてもらい、養護学校のノウハウによって、厳しい社会へのソフトランディングが出来そうな気はしています。

出来ればこのご両親もメリット、デメリットをきちんと整理して主張されたら良いと思いますね。(他の健常者と一緒に過ごさせたいというご両親の心情も良くわかりす)





Posted by えん at 2009年04月05日 04:47
これは,教育委員会・学校側と,保護者側に考え方のずれがあるから起こる問題だと思います。
 教育委員会側としては,小学校では介助員2名と担任の先生で対応してやって来られたということでも,中学校では介助員2名つけたり,環境整備したりする予算がとれないとか,教室移動等での安全面で,じゅうぶんな対応ができない。それに,そのお子さんが社会に出て必要になってくる技能・能力の指導を,養護学校では普通学級より個別的・重点的に指導してもらえるから,そちらを薦めたということでしょう。保護者の方とは,そのことについて十分話し合いがなされたのでしょうかね。保護者の方との考えの擦り合わせがないまま要望したから,このような状況を生んだのではないでしょうかね。
 保護者の方も,「小学校で大丈夫だったのに」という考えもあったと思いますが,その子も成長し社会に出る日が近づいているのです。多面的な理解が必要かと思います。色々考えた末,普通学級に通わせたいということならば,その権利はあるわけですが,,その子のために穏やかに解決できればいいと思いますね。
Posted by えこ at 2009年04月05日 09:24
えんさん、えこさん、コメントありがとうございます。
ちょっと落ち着いてレスが書けない(新しいPCの環境を急ぎ作り直す必要が・・・)状況になってしまいましたので、もう何日かお待ちください。
折角コメント下さったのに済みません。m(_ _)m


#取り敢えず、拝読しました表明です。
Posted by D(各務) at 2009年04月07日 02:35
こんにちわ!パソコンは大丈夫ですか〜〜
コメが遅くなりましてすいません><
難しい問題ですね。ご両親や学校は特別クラスの方が良いと思われる場合が多そうですが
本人の意思で普通クラスを選択されてもこれからの長い人生のためにはいいと思います。
きっと大人になればなるほど色んな出来事もあると思うし自分自身のためにもいいと思います。
Posted by でこ at 2009年04月10日 12:52
他のかたがこの話題を採り上げているのを、前に拝読しました。

仰る通りに、難しい問題はあると思います。
おそらく、ご推測の通り「拙速」であったということもあろうかと思います。

そういうことを巡る感情が、報道によってすぐ、大きな社会問題であるかのように採り上げられるのもまた、いつものこととは言いながら、残念です。

私の子供達の学校の場合は、娘と同学年に車椅子の子がいました。学校自体はバリアフリーの予算もとれませんでしたし、介助の手も確保できませんでしたが、3年間、教師の皆さんや生徒さんが車椅子をかかえてあげて過ごしたようです。

最善の例、とは言えないとは思いますが、潜在的に、どなたも「このくらいならやれる」と思っていらっしゃることと思います。

折り合えなかった事情をおもいやるとき、ですから、そこへなぜ至れなかったか、ということが、案外ミソなのかもしれないなあ、と、考えていた次第です。

うまいコメントじゃなくてすみません・・・

PC環境、復活なさいましたか?
Posted by ken at 2009年04月11日 23:23
PC環境、結局Windowsを完全に消してしまい、Linuxだけで稼働させています。
当初、Windowsの製品版CD-ROMを購入して環境の再構築をしようと思っていたのですが、実際のところ、やりたいことの殆どはLinuxだけでも出来てしまいました。そんなわけで、Windowsの調達に対してはすごーくモチベーションが落ちていて、やろうかやるまいか、未だに迷っています。
いつまでも迷っていても仕方がないので、取り合えず使えるだけのものはやっと構築しました。

えんさん>
>何をどれだけ検討したかということをきちんと両親に伝えられているのかどうかには疑問があります。

親御さんの反応の激しさをみると、この辺は確かに疑問が生じますね。
#逆のところに問題がある可能性というのもあるかも知れませんが。

教育委員会側が立場上無視できないものの一つに「管理責任」があると思うので、どんな言葉で親を説得するにせよ、普通学級への進学に否定的な見解を述べる背景にこれは大きく影響していると思います。
また、教育委員会側の立場で考えれば、むしろそうあるべきだと私も思います。
一般企業だったら、こういう問題は何かあった際に必ず責任問題に発展しますから、まず軽視はされませんよね。

こういうことは、教育現場ではなかなか言い出されないんじゃないかなぁと自分の妹達のときのことを思い出しつつ思ったりしていますが、この問題の当事者たちが同じような対応をしているかどうかはまた別問題かもですね。

ただし、最後に、妥協点を諮る段階になったら、恐らくこの問題における妥協点の調整はなされると思います。

>我が家の二女(軽度の知的障害)の場合、身体的には問題が無くなったので、中学校までは普通学級で過ごすことが出来ました。当然、本人も周りの人の視点からも、それぞれメリット、デメリットはあったと思います。

でも、きっとできるだけのことはやったという「納得度」はあったんじゃないかと勝手に想像しています。(^^)

えんさんも冒頭で「詳細が分からないので何とも言えないのですが」と書かれているように、誰が何を言ってどうなったという詳細が全く分からないことについては、この元記事に対しては不満です。
ニュースであって特報/特集の類ではないからしょうがないのですが。
Posted by D(各務) at 2009年04月14日 02:18
えこさん>
仰る通りなんだろうと思います。
当事者間で信頼関係が築ければ、もっと穏当な流れで決着に向かうのかも知れません。

教育委員会側としては、十分に手を尽くした体制で教育が受けられるようにとの思いもあるでしょう。
どっちを選択するにせよ、得る物と諦めざるを得ない物があって、結局「如何に納得して選択するか」なんだと思います。
二人の妹とその級友達や、私自身の同期にいた身障者を傍らで見ていた経験からすると、普通学級にいくのは、苦労はあるけど、決して悪いことじゃないと思うんです。周りの子供たちの成長にとって、という意味でも。
日本全国において一つの例外もなく、ではないかもしれないにせよ、私が見た限り、こういう子供のいるクラス、どういうわけかやけに団結力が強かったりしますしね。

でも、世の中には、義務教育なのに「養護学校では受け入れない(養護学校側)。普通学級でも受け入れない(教育委員会側)。」などということをいった自治体があるのを知っているので、こういう記事も不信の目(『不審の目』ではなくて)をついつい向けてしまいます。
Posted by D(各務) at 2009年04月14日 23:59
でこさん>
ご心配、どうもです。(_ _)
パソコン、復旧したのか、する気をなくしたのか定かじゃありませんが(をいをい)、何とか使える状態にしました。
もはや、「出来ればWindowsで・・・」と思うのはメールソフトの問題だけなので、そのために万単位のお金を出してOSをい買う意欲が涌きません。(^^;;;;

多分、どっちを選択しても「あぁ、こっちで失敗だった」と思う瞬間は何度もあるだろうし、その逆も同じだろうと思います。
小学校から中学校への進学なので、親御さんの希望は、本人の選択なのかもしれません。
どういう結論になるにせよ、ご本人が納得出来る形になるのが一番だとは思います。

Posted by D(各務) at 2009年04月15日 01:39
kenさん>
すっかりレスが遅くなってしまい、済みませんでした。m(_ _)m

>折り合えなかった事情をおもいやるとき、ですから、そこへなぜ至れなかったか、ということが、案外ミソなのかもしれないなあ、と、考えていた次第です。

話を結論に持っていく過程で一番大事なものの一つですね。
しかし、人って色々です。双方に、結論の行方はさておいても「相互理解をする気」がないと難しい気がします。

個人的経験でいうと、「他人の意見が、当初の自分の意見と異なる場合、論破されても説得されても全く受け付けない」という人もいましたので。
Posted by D(各務) at 2009年04月21日 23:27
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