2008年08月06日

まちかんの包丁

川越の刃物屋「まちかん」へ、包丁を買いに行った。
予算の関係上、店に並んでいた包丁の中では安い方の部類を買って来たが、それでも2万円弱。
但し、大事に使えば十数年は使えるシロモノなので、そういうスパンで考えれば、1本6,000円のステンレス包丁を何度も買い換えるよりも安上がりという計算。
...の他に、個人的感覚として、安いものを買ってポンポン買い換える(=捨てる)というのが好きになれない、ということもある。そういうことは、「物を大切にする」という精神ではないような気がするのだ。どうせなら、大切にするだけの価値のあるものを、大切に使いたい。
序でにいうと、ステンレス包丁には、よくない思い出もある。☆\(--;

店は蔵造り一番街の並びにある、やはり蔵造りの建物。「まちかん」というのは、創業者の「町屋勘右衛門」という人の名前から来ているらしい。

ここにはステンレス製の包丁はない。全て炭素鋼(所謂『鉄』)の包丁。濡らしっ放しにすると錆びるヤツだ。
これを錆びさせずに使い続ける方法とか、研ぎ方だとか、切り方だとかを教えてもらった。
特に研ぎについては、砥石の「相研ぎ」から研ぎの角度、力の加減、更に、半年に1回程度は研ぎが必要であること、永く使うためにも、研ぐ時はなるべく最小の研ぎで済ませるべきこと、全体に「返り」が出来たらその面の研ぎは終わりであること、その次は何をするのかなどを教えてもらった。
こちらが聞く気になって訊けば、実に色々な事を教えてくれる。良いものをちゃんと扱って永く使おうと思ったら、やはり一度はこういうところでこういう事を教えてもらわないといかんなと思った次第。
ちなみにこの「まちかん」では、包丁を買った客が「研ぎ」を依頼することが多いようで、常時200本だかの「研ぎ」の依頼を抱えているのだそう。年末年始の直前が一番混むので、研ぎの依頼は夏場の方がよいとのこと。

永く使える包丁を探している方には、こういうところを訪れてみることをお薦めしたい。

川越一番街:まちかん(『小江戸 川越なび』内のページ)
百十年の歴史をもつ空間に 川越一番街・「まちかん」 --- 2008年8月14日追記
posted by D(各務) at 01:10| Comment(9) | TrackBack(0) | 暮らしの情報
この記事へのコメント
本格的ですね。いいものはとても長くもちますし、アフターフォローもよくしてもらえますね。
各務さんは、お料理もすきなのですか?
Posted by jurian at 2008年08月07日 06:40
jurianさん>
そうなんですよね。<いいものは
並みの物よりも高くても、それ以上に長持ちしてくれれば最終的は安くつくことになるので、そういうことをあてにしてたりします。

料理は最低限のものしか作りませんが(凝りだすと不経済な場合もあるので)、あんまり苦になりません。
どっちかといったら、好きな方なんだと思います。
Posted by D(各務) at 2008年08月07日 20:19
包丁の切れないやつほど,危ないものはありませんよね。何度指を詰めそうになったか・・・

 本格包丁,一生ものになりそうですね。
Posted by えこ at 2008年08月08日 17:26
えこさん>
そうなんですよね〜。
切れない刃物のなんと危ないことか。
学生の頃、料理中に包丁が滑って指を深く切ってしまったことが2回あるんですが、その後暫くの間、ピアノは弾けなくなったりました。

今度買った包丁は、ヘンなものを切らず、大事に使おうと思います。
Posted by D(各務) at 2008年08月08日 22:36
母方の祖父(もう、10年位前に他界しましたが)ですが、若い頃から寝たきりになるまで数十年もの間、床屋をやっていました。床屋にとっては、はさみ、かみそりなど刃物は商売道具。
私は小学校6年のときに包丁の研ぎ方、包丁の研ぎ頃を祖父から習いました。両親や祖父母から受け継いだもののうち、最も役に立っている技術です。
Posted by Pelleas at 2008年08月08日 23:37
Pelleasさん>
良いもの(技術)を教えてもらったんですね。
#包丁を研ぐ度に思い出せば、それもおじい様への供養になりますしね。
それにしても、小学6年生で刃物の研ぎ方の手解きですか。よくやらせてくれましたねぇ。

私は母がやっていたのを見よう見真似でやってましたが、まちかんで教わってきて、今までやってきたとぎ方には色々と直さなければいけないところがあることを知りました。(^^;
Posted by D(各務) at 2008年08月09日 21:46
始めまして。
川越の《まちかん》を検索しつつ
此方に 立寄らせていただきました。
Posted by Kouda Keiko at 2010年12月24日 10:32
Kouda Keikoさん>
どうもいらっさいませ。
リンク先も拝見しました。まちかんに立ち寄ってこられたのですね。包丁もえらく素晴らしいものばかりですが、砥石も凄かったでしょう?(^^;

気に入った包丁に出会えると良いですね。
Posted by D(各務) at 2010年12月26日 11:55
川越近辺在住の釣りキチです。フィッシングナイフの切れが満足できずにプロの研ぎに出そうと
検索して立ち寄りました。
本日、川越観光を兼ねて「まちかん」に発注しました。ナイフの銘を見て作者に精通しているのでしょうか、よくご存知のようでさすがにプロだと
感じました。完了は年末になるようで2カ月は
長いですが、店頭の包丁のすさまじい切れ味に
2か月待つ意味はあると思っています。
来シーズンが楽しみです。
Posted by 釣りキチ G at 2011年10月22日 17:15
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